創業以来、日建リース工業は「必要なモノを、必要なときに、必要な期間だけ」という考えをもとに、時代に先駆けて建設業界向け仮設資材分野を中心に、いち早くリース・レンタル業を展開し、社会と環境に広く貢献することで、企業として大きく成長発展して参りました。
レンタルを通じて限りある資材を有効活用することにより、環境にやさしい社会を形成し、新しい時代の社会貢献企業として豊かな未来の創造を目指して参ります。
1964年の東京オリンピックを機に、日本は経済大国への道を歩み出しました。家庭には次々と電化製品が普及し、高まる電力需要に応えて大規模な電源開発と送電事業が始まりました。
当時の建設業において、足場などの仮設材は「所有物である」ことが、業界の揺るぎない常識でした。
そのような時代背景の中、1965年(昭和41年)、創業者・関山正が、日建リース工業を起業。最初に手がけたのは、メタルフォームのレンタルでした。
昭和40年代に原子力発電が実用化の段階に入ると、送電用の鉄塔工事が一気に始まり、「必要なモノを、必要なときに、必要な期間だけ」利用できるメタルフォーム・単管パイプのレンタル利用が急増しました。
また、大型工事プロジェクトにJV方式が定着化するにつれて、統一規格の仮設機材を大量に調達する必要性が高まり、レンタルという利用方法が急速に普及してきたのです。
2011年9月、日建リース工業は創立45周年を迎えました。
創業者・関山正の創業理念は「レンタルを通しての社会への貢献」です。そして、目指したのは「機材の銀行」として建設業界に貢献するレンタル会社。
建設会社が保有している仮設機材が、いずれは全てリース・レンタルで利用される時代になることを予測し、お客様に喜んでいただくためには何が必要か?というテーマを突き詰めた結果3つの戦略が生まれました。
1.機材の大量保有
お客様の要望に対して「足りません」という状態では信頼を失う。いかなる量にも余裕をもって対応できる量の機材を保有することを第一の方針としました。
2.豊富な種類の保有
「機材の銀行」を目指すには「これはあるが、あれはない・・・」という対応では、お客様の満足は得られない。すべてのニーズに応えることで効率化へ貢献する。仮設機材の銀行を標榜する以上、大量保有と同じくあらゆる種類を取り揃えることも重要課題として掲げました。
3.全国基地網の整備
供給エリアが限られていては、タイムリーな供給と搬送コストで貢献できない。お客様から喜んでご利用いただくために、日本中のどこから依頼があっても、同じ条件で供給できる全国ネットワークの構築を重要戦略とし、今日のサービス体制を作り上げました。
その後、日建リース工業は、新幹線・鉄道網・高速道路網などの交通インフラや、港湾・河川整備・高層ビル建設・原子力発電所などのエネルギー関連施設など、国土開発を代表する大型プロジェクトに早くから係わり、世界有数の経済大国へと成長を遂げた日本の成長過程を幾多の場面で支えて参りました。
レンタルを通して限りある資源を有効活用したい。そして安全な機材を、安心かつ安定して供給することこそ私たちの使命とし、今日、当社が取り扱う仮設機材の種類は2,000種類を超えています。
建築・土木構造物の大型化・複雑化に対応し得る仮設技術の高度化・効率化を追求する姿勢は創業時より変わることはありません。今後も皆様に喜ばれる商品と新工法の研究・開発を行い、更なる商品ラインナップ充実を図って参ります。
当社は、あらゆる領域において「必要なモノを、必要なときに、必要な期間だけ」提供することで、社会から資源の浪費や非効率性を減らし、真の豊かさを享受できる新しい社会の創造に貢献したいと考えています。